認知行動療法

認知行動療法

認知・行動療法(Cognitive and Behavioral Therapy;CBT)

自分の「こころのマネージャー」になる方法

当施設においてカウンセリングの際に主要な技法として用いています。

内外の研究でうつ病や不安症などに治療効果が認められ、日本においても保険適用による治療が認められています。

認知行動療法の原理

心理学的には人の行動を決める,いわゆる「性格」は,生物学的な遺伝的な素因のほか、環境要因による学習,生活する社会環境において求められる役割や行動様式など,多面的な要因が複雑に絡み合った結果であると考えられています。

人は自分の内的な体験として生じる「感情」や「思考」に基づいて行動を行い,それを意識することで,自分の「性格」を認識することができます。

「生まれつき」によって成り立っている生物学的な領域に対して未知数ですが,少なくとも,学習によって成り立っている心理的な領域に関しては,心理療法やカウンセリングによって変容を促すことは余地があります。

いいかえると,「性格」を固定的なものととらえるのではなく,心の中に生じる「感情」や「思考」を制御する方法を学び,意識の力を強化することができれば,「性格」を変える・・・とまでは言えませんが,性格をマネジメントするという事は可能になるのかもしれません。

性格を構成する要素に関与することで,性格をマネジメントするのが認知行動療法です。

例えば,気分の落ち込み(うつ)や不安感、やるべきことを先送りにしてしまうことなども、「性格」という固定的なものとしてとらえるのではなく,過去の学習に由来する行動パターンや「思いこみ」という流動的なものととらえてみます。

そこで、それらを捉えなおし,「学び直し」をすることで、いままで自分に悩みをもたらしていた行動・思考・感情のパターンを適正化することができるようになる,と考えるのが認知行動療法になります。

ただ,それは,もともとの「性格」ありき,のことになります。考え方や捉え方,行動の仕方が180度変わるわけではなく,それまでの「性格」に気づいて,それを意識的に修正することができる,ということにすぎません。

元々の性格がなくなるわけではないのね。

それには,前述のように「学習」というプロセスが必要ですので,ある程度の期間,ご自身での能動的な取り組みが必要です。

その取り組みを効果的に進めるために,具体的な「ツール(治療技法)」が多数考案されており、それらのツールをを効果的に用いることが改善につながります。

認知行動療法の進め方

認知行動療法は、自分の心の状態を客観的に把握し、効果が実証されている方法をもちいて自分で気分を改善していくためのセルフ・コントロール法であり、「治療」というよりは「学習」といえます。自分を知り、自分を制御する方法により,「自分で自分を科学する」姿勢が身につきます。

開始の際は方法、原理などを詳細にご説明していきます。基本的には標準的な治療手順に則って体系的に進めていきますが、もちろん、クライエントさんの変化、理解度、やりやすさなどを考慮しながら、協調して進めていきます。

効果の出方は様々で、問題にもよりますが、うつ病や不安障害などの標準的な方法では10数回のセッションで効果が見込めます。

心理検査などを併用することで効果を確かめながら実施していきます。(いわゆる「悩み」相談の場合は心理検査は不要なことも多いです。)

問題によっては数回で、場合によっては初回で解決して終了するケースもあります。その一方、より長期のセッションを要する場合もあります。

いずれにしましても、長期的な展望に立って、「その場しのぎ」から脱却することが返って問題の早期解決を可能にします。

認知行動療法は方法をマニュアル化することで、質の均一化をはかっていますが、セラピストの力量によって効果に差が出ることはあり得ます。一定の力量を備えたセラピストのセッションを受けることがクライエントさんにとっての利益につながります。

当所代表カウンセラーの小村は精神科において行動療法を用いた集団治療(デイケア)を実践していましたので、行動的アプローチが患者さんの活動を活性化し、社会適応力が高まることを肌で実感してきました。

また、平成15年から日本行動療法学会に所属し、研鑽を重ねるとともに、日本の認知行動療法における草分け的存在である故・松原秀樹先生(元・九州大学医学部心療内科心理士、元日本赤十字広島看護大学教授、西日本メンタルヘルスセンター総合相談室室長)に師事し、およそ10年間で個人カウンセリング事例について100例以上の症例のスーパーバイズを受けてきました。現在も学会での研究発表や研修への参加を通じて、さらに磨きをかけています。

現在、幣所では従来の認知行動療法に加え「第三世代」と呼ばれる新たな認知行動療法(ACT、マインドフルネス)を導入し、クライエントさんの意思(方向性)を尊重し、クライエントさんの力を最大限に生かすことで、認知行動療法をより効果的に実施すべく鋭意努力しています。

認知行動療法の技法

「技法」について説明していますが、概要を簡略化して説明してあるだけです。専門家の見立てと指導の元で行うことで効果が期待できます。

第一世代の認知行動療法

第二世代の認知行動療法

第三世代の認知行動療法

認知行動療法の特色

認知行動療法の特色

認知行動療法の進め方

認知行動療法の進め方 認知行動療法の流れ認知行動療法のアセスメント 認知行動療法の技法認知行動療法の実践

この後、効果の検証を行い、それによってアセスメントや方法について再検討することもあります。 実際には、各スライド間には、ご説明を省いているプロセスもありますので、全くこの通りというわけではありません。

こちらもお読みください「カウンセリングとは」

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