系統的脱感作療法

認知行動療法

系統的脱感作療法

古典的条件付けを応用した行動療法の一技法。不安や恐怖といった緊張反応に対して,身体的なリラクセーション法を用いて意識的にリラクセーション反応を起こすことで,緊張反応を中和することができる。

緊張は不安や恐怖を感じる状況に対しての条件反射であるとすると,ある状況で感じる不安や恐怖に対して繰り返しリラックス反応をぶつけると,やがてその状況に対しての不安や恐怖が消去されるという原理(逆制止・脱感作)を応用している。

「苦手なものを少しづつ克服していく方法」といえる。

イメージによって行うイメージ脱感作と現実場面において行う現実脱感作がある。もちろん、現実脱感作の方がクライエントに与える負担は大きくなる。

手続き的に時間的コストがかかるが,特定の問題に対しては極めて効果的である。

方法

不安や恐怖など緊張状態に対して数値によるランキングを行い,ランクが低い位置から順番に脱感作を行っていく。

1.不安階層表の作成
不安のレベルを0~100の間で設定し、一定の間隔ごとに不安や恐怖を感じる状況を整理していく。階層は任意だが,なるべく等間隔になるように設定する。

2.低い位置から逆制止を行う。
◎ 逆制止の手続き
※ 逆制止の際に、拮抗反応としてリラクセーション反応を用いる。そのため、事前に何らかのリラクセーション法を習得しておくこと必要。呼吸法や筋弛緩法、自律訓練法などが用いられることが多い。

※イメージ脱感作の方法です
1) まず、リラクセーション法を行い、心身をリラックスさせる。
2) 次に、不安階層表のレベルの低い位置にある不安状況を選ぶ。
3) その状況を頭の中にできるだけ具体的にイメージする。
4) 不快な感情、身体的反応が起こっていることを確認する(0~100で評価)。
5) リラクセーション法を、反応が0になるまで行う。
6) 3)に戻り、同じ手続きを繰り返す。
7) 3)を行っても、不快な感情や身体的反応が起こらなくなるまで行う。
8) 次の状況についても同様に行う。

このように、系統的脱感作療法では、負担の小さいところから初め、徐々に負荷の大きい状況を順次逆制止によって克服していく手続きをとる。

最終的に100の状況を克服することができてもそれはイメージ上のことなので、実際にどの程度までできるのか、現実的な状況の中で確認していく。必要であれば、さらにイメージ脱感作を加療する。

認知行動療法
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします。
小村をフォローする
心理カウンセリングオフィス 広島心理教育研究所