苦しい中でメンタルを維持するために試したいこと

ストレスマネジメント

メンタルヘルスを維持するために,まずは日常からできる取り組みとして,自分の今までのストレス解消法をベースに,効果的な方法を増やしていくことが大事です。

様々な解消法が考えられ,分類方法もいくつかありますが,小村はいろいろな資料や研究を参考に,シンプルに以下のように分類しています。

様々なストレス解消法リスト(例)

ストレス解消=自分を大切にする時間

もちろん,上記はただの一例なので,自分自身にとって最適なものを選択し,自分用のリストを作っておくとよいでしょう。

大事なのは,発散系とリラックス系でストレス因から距離を取り,自分に「癒し」をもたらすことと,合理的な問題解決法と柔軟で楽観的な考え方を持つ「セルフ・マネジメント」のための工夫をすることです。

癒し系・マネジメント系を両輪で実施できればいいのですが,一般にストレス過多になっている方は疲れも大きいので,まずは「癒し」をしっかりと取り戻し,自分に対しての「いたわり」を持つことが大切と思います。

注意事項としては,「ギャンブル・ゲーム・飲酒」のように,依存をもたらしうるものに関しては「節度をもってできる範囲であれば」という条件付きです。もちろん,反社会的な行動は一切含まれません。

それらは一過的にはストレスを解消しているようでも,長い目で見ると害になっていることが多いので,倫理的・法的な面だけでなくそもそもストレス対処法としては不適切です。

セルフケアのための3つのR

癒しをもう少し具体化すれば,「休息(回復)・リラックス・レクリエーション」となり,英語の頭文字(Rest(Recovery)・Relaxation・Recreation)をとって「セルフケアのための3つの”R”」と呼んだりします。

  1. 休息・回復(Rest ・ Recovery)
  2. リラクゼーション(Relaxation)
  3. レクリエーション(Recreation)
  • 休息とリラックスは疲れを取り,こころと身体の回復力を高めます。
  • レクリエーション(楽しみごと)は心のエネルギー補給で,活動のための燃料補給です。

    この両者がそろって自律神経の働きを調整することが効果的なストレス解消法になります。

したがって,これら「健康的な癒し」を出来るだけたくさん持っておき,それらを日常的に駆使して使い分けたり組み合わせたりしていくことが大事です。

3Rを豊富に持っておくことは,ストレスに対しての耐える力(レジリエンス)を高め,適応力を強めることにつながります。

コロナ渦の中でも…

3つのRのレパートリーが豊富だと,いろいろな状況下でケアの方法を選択することができます。

今年に入っての新型コロナの渦中において自粛が推奨されていますが,そんな中でも実践できる方法があるといいですね。

もし,ないのであれば,これから新しくレパートリーを増やす気持ちで,新しい試みを新規開拓できるとよいと思います。

以上,単純なことなのですが,高ストレス状況や危機的状況に際しては,3Rが必要なのに,なぜかそれを「忘れてしまう」ことが多くなりがちです。

ある意味「敵」がはっきりしているので,それを倒す,乗り越えたりするために力を尽くす方に意識が向いてしまうのかもしれません。

でも,エネルギーがなくなってはにっちもさっちもいかないので,「欲しがりません勝つまでは」にならないように,自分を思いやり,いたわることが大切です。

「メンタルを維持するには,自分をいたわること」と考えています。

ストレスマネジメント
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