職場のメンタルヘルスとカウンセリング
カウンセリングの重要性
多くの方は、メンタル不調になっても、しばらく休養することで病は軽快し、復職することができますが、一方で環境次第で再発する可能性もかなり高く、再び休職が必要になる方も見られます。
休職と復職を繰り返すような場合には、ただの休養だけでは解決しきれない、個人的な性格的要因が十分に内省されておらず、再発を予防するための工夫がなされていない事がほとんどです。
そうした場合、薬や単なる休養だけでなく、こころを振り返って未来に向けての準備をするために、カウンセリングという方法が効果的です。
カウンセリングでは自分を見つめ、自分を内省し、そして、自分の新しい側面を発見して、新しい環境にもなじみやすくしていくための取り組みが出来ます。
効き目を実感するにはやや長い期間の継続を必要としますが、こころを徐々に解きほぐして、成長へと向かって行くためにはどうしてもそうした潜伏期間というべきプロセスが必要となります。
私自身、大学生までは極めて緊張が強く、常に動悸を覚えて少しプレッシャーがかかるとすぐに息切れを起こすような、カチカチの人間でした。それが、大学2年生の時、かねてから興味のあった気功を学んで以来、徐々に体がほぐれ、同時に気持ちも余裕が生まれ、こころも柔軟になっていくことを実感したものです。ただ、それを実感するに至ったのは、学び始めてから半年ほど経った頃ですけど。
カウンセリングも同じようなもので、効き目を実感するのは、むしろ、カウンセリングのプロセスを一通り終了してからかもしれません。そのくらい、ボディーブローのように、効いてきます。
なんと言いますか、緊張にしても、落ち込みにしても、悲しみにしても、悩んだり辛い時に感じる様々な不快な気分が、「底上げ」されたような感覚ですね。
時間と費用的なコストはかかりますが、職場でのメンタルヘルス問題の根本的な解決には、今や、カウンセリングは欠かせないプロセスとなりつつあります。
一つ、実例をあげます。
半年、ほぼ毎週通われて、うつが改善し、職場に戻っていかれた方がいます。当所においてお支払いいただいた金銭的コストは月当たり24000円、半年で168000円です。実際は、月2回の時もありましたので、もっと少ないです。
およそ一月分の給料より少ない額ではないでしょうか。
十分な回復に至らない場合、休職期間が切れて退職となりますが、その額で、休職~退職の流れを回避し、復職に至ることができました。
実際、復職に際しての上司との接し方、コミュニケーションの取り方などについても取り上げ、復職がスムーズに進むようにコンサルティングも行っています。
退職となったら、その後の収入源がたたれることになりますが、復職できれば、半年分のカウンセリング以上の給料が毎月もらえます。
また、ストレスを抱え、そのストレス発散のためにギャンブルにつぎ込むお金、飲食につぎ込むお金、そうした一時しのぎの方法(浪費)につぎ込むお金を考えたら、月24000円は高いでしょうか?
カウンセリングは、少し先を見て、計画的に将来を形作るための「必要経費」といえます。
したがって、病からの回復のみならず、予防や、自分をさらにブラッシュアップするための方法としても力を発揮します。
あなたの、働く力を縁の下から支える方法が、カウンセリングです。