クライエント中心療法

積極的傾聴(Active Listening)

あなたの考えや気持ち、感じ方を無条件に受け入れて、批判的・評価的・説教的な態度を捨て去り、一貫して平等・自由・寛容・受容的な暖かさといった雰囲気で聴いていきます。

必要に応じて質問はしますが、あなたの話の流れを崩さず、流れに沿って話を聴き、カウンセラーが望む方向に話を誘導したり、直接的にアドバイスしたりはしません。

話すことの喜びを感じて頂けるように聴いていきます。

基本的に、初回のカウンセリングはこの積極的傾聴によって行います。認知行動療法への導入として、お話を十分にお聴きしていきますが、内容によっては認知行動療法には導入しないこともあります。

傾聴は「話を聴く」ことそのものに意義があり、ひたすら聴くカウンセラーに話すことで、あなたの気持ちが自然に整理され、それだけで悩みの解決に結びつく事もあります。また、悩みの解決に向け、具体的に行動しようという意識に芽生え、エネルギーを感じるようにもなります

とかく誤解されがちなのですが、決してただ「聴いている」だけではありません。

あなたの内面にある思いに寄り添いながら、自己治癒への力を引き出すことを念頭に、「能動性を持って」聴いています。

決してあなたを「一人」にすることはありません。


ただ『安心』を得るために

うつ病や不安症の方はとかく、自己否定的や飛躍した考えによる「思い込み」にとらわれがちなので、それをただひたすら聴くだけですと、その思い込みをますます強めてしまうということにもなりかねません。

人は、口に出して話したことによって、考えをより確信してしまうのです。

だから、カウンセラーは受容と共感によってあなたの思いや気持ちを受け入れるとともに、あなたの気持ちの奥底にある、そこから脱したいという気持ちにフォーカスして、あなたの「自己実現への力」を引き出すように、会話を進めていきます。

「悩み」はある意味、「揺らぎ」です。その揺らぎを修正して、「軸」を再発見することで、元気になれます。それには、あなたは、あなた自身の心を深く見つめなおす必要がありますが、それは、ある意味とてもつらくしんどいことです。カウンセラーはそうした苦悩と向き合うあなたに「安心」してもらうことが唯一の役割といえます。

それでこそ、認知行動療法のような「学ぶ」姿勢が重視される方法に意味が出るのです。

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