新生活・こころを守る「3つのH」

メンタルヘルス

こころのケアの3つのポイント

そろそろ年度末。これから新社会人になる人もいれば,異動で新しい職場,そして進学など,新しい環境での生活が始まる方も多いと思います。

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希望にむね膨らませる一方,不安もあるのではないでしょうか。新しい環境になじめるかどうかの過渡期であり,メンタルヘルス上はとても大事な時期です。

年度替わりの時期,適応のためのストレスから心を守るためにもう一度振り返ってみていただきたい3つのポイントがあります。それは・・・,

「はなす」です。

はなす」は,
  • 話す
  • 離す
  • 放す

「3つのはなす」で,「3つのH」というわけですね。では,一つずつご説明していきます。

話す

話すはそのままですね。相談,表現する,吐き出す・伝えるなどコミュニケーションをとることですね。

友人や同僚・上司など話せる人に話すことは,ストレスケアにおいて最も大事なことの一つです。

場合によっては,病院受診やカウンセリングも選択肢になるでしょう。

離す

離すは,ストレスのもとになるモノから離れるということです。ストレスマネジメントの基本ですが,自分にあった気晴らしもその一つ。

場合によっては「逃げる」ことが必要なこともあるかもしれません。

それも選択肢として持っておきましょう。

放す

放すは,手を放す,ということですね。あれこれ考えず,こだわらず切り替える,と言ってもいいでしょう。

「それでよし,仕方なし」と考えて,忘れる。というゆとりある考え方ですね。

例えば…
  • 夫にしんどさを伝えて協力を申し出(話す),子どもを見ててもらって気晴らしの時間(離す)。それについて罪に思わず「忘れる」(放す)。
  • 上司に相談して(話す),仕事を調整してもらって(離す),それも仕方ないと「切り替える」(放す)。
  • あまりにもつらいなら受診やカウンセリングを受けて(話す),しばらく職場から離れる(離す)。それも一つの選択,と自分を許す(放す)。

のような使い方ができるでしょう。

3つのHで自分を許そう

この3Hをいつも全部使う必要はないですが,(使えるとは限らない)ぜひ「話す」は第一選択肢として持っておいていただきたいと思います。

それを罪や恥と感じることもあるかもしれません。それはそれで真っ当な心の動きです。でもしんどいときは,「今はそれでいい」と自分を許しましょう。


この投稿があなたの心の健康に役立つことを願っています。お読みいただきありがとうございました。