不安・不安症

持続する不安によって生活が障害を受けている状態は不安症群(不安障害群)と呼ばれ,やパニック症を始め,社交不安症(社会不安障害)や限局性恐怖症,全般不安症(全般性不安障害)などが含まれます。また,強迫症(強迫性障害)及び関連症群にも,背景に強度の不安があります。

不安の原因・意味とは

何か特定のものに向けられる不安もあれば,対象がはっきりしない漠然とした不安もあります。「不安」という心理状態においては,身体的な緊張状態がセットになっていることが多く,身体の生理的状態によって,不安の強さが変化することもあります。

また,物事や対象への「とらえ方・考え方」が,未来の悪い予想になっていると「不安」が高まることが知られています(予期不安)。

概して,「不安」という感情は,「未来」に対しての不確かな予測の結果と身体の生理的状態によって高まったり下がったりするようです。

不安はとても苦痛な心理的反応ですが,一方では,「危険」を知らせる「シグナル」でもあります。だからこそ,「未来に対しての予測」の結果として生じるとも言えます。もし,不安を感じることがなければ,人は危険な行動を繰り返し,結果として生存率が下がるかもしれません。このように,不安は危険な行動に対してのブレーキの役割を持っているのです。

不安の根っこには「恐怖」があると考えられています(プルチックの多次元モデル)。恐怖は直ちにその危険を回避する必要性から理性を欠いた行動につながりやすいですが,不安は「今すぐに」というわけではない何らかの危機を察知した状態で,いつか来るであろう状況に対しての「事前準備」を提供する情報といえます。

言い換えますと,「不安」はある意味,人が「安心して」生活するための情報であるといえるのです。

不安に対処するには

ただ,その情報が「誤ったシグナル」であったり,「理屈に合わない情報」であると,それに対しての準備が徒労に終わる,ということになりかねません。

したがって,不安症に対処するには,まずは「不安(という気分)」が自分に「何を準備するように伝えているのか」を理解することが大切です。そうして,その準備が合理的,機能的,合目的的な「考え」と「行動」になっているかどうかを検討し,そうでなければ,それを修正していく工夫が必要でしょう。

一方,自分の「考え」が不合理なものと分かっていても,それをいくら努力しても修正しきれないこともあります。「不安とそれが意味するもの」を理解して,正面から向き合っていくことは結構な苦痛をともないます。

その場合,不安に対して一時的に「にげる」,「さける」もしくは「放置する」といった態度をとりがちです。それらは一時的には有効でも,時間が経てば再び帰ってきて,より強まった「不安」としてさらに自らを苦しめることになります。不安を避けようとする行動がかえって不安をあおる結果になってしまっているのです。

「不安」は逃げれば逃げるほど,避ければ避けるほど強くなるということです。

それは無理のないことで,だからと言ってそうしている人が「弱い」わけではありません。気が付かないうちに,不安を強める「悪循環」にはまっているだけなので,それを修正する工夫をすればよいのです。

そのためには,苦痛である「不安」と向き合うという「苦痛」に耐えなければなりません。

不安との付き合い方

認知行動療法では、強迫性障害やパニック症,限局性恐怖症など,強度が高い不安症に対しては,暴露反応妨害法(エクスポージャー)系統的脱感作法など、不安と向き合うことで不安を解消していく体系的な方法が推奨されています。どちらも,不安を感じる状況下にあえて身を置き,生起する不安とつながる生理的反応を整えていくことで,不安を弱める(というか「なれる」)ことができます。

他にも,不安を感じる状況,思考やイメージを具体化するために思考の記録を付けたり,「不安という感情」そのものを不安をそのまま受け入れ,敵視しないでうまくやっていく意識を持つなども効果的です。近年では,不安が未来に対しての予想に基づいて起こるのであれば,現在に注意を向けるような意識状態を養っていく「マインドフルネス」に期待が寄せられています。

その他,高すぎる不安は衝動的な意思決定をもたらして,不祥事や失敗のもとになったり,問題を先送りしてパフォーマンスが下げてしまう,あるいは逆に不安に追われてあせり,休むことができず体を壊すなど,不都合が生じやすくなります。

不安と向き合うことは、ある意味究極のセルフ・マネジメントです。

従来の方法に加え、最新の方法であるマインドフルネスを用いて、セルフ・マネジメントを応援します。

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