「どことなく・なんとなく」何か表現しきれない喪失感,虚脱感など「こころのスキマ」を感じることもあるでしょう。そんなときに試してみたいこと。
いつも今の状況に「満足」できるとは限りません。こころに秘めたものを持ちながら,現状に甘んじることもあるでしょうし,仕方なくその状況を前向きにとらえようとして奮闘することもあるでしょう。
そういう時は,はた目には一見充実しているようでも,自分としては「どことなく,なんとなく」,心にスキマ風が吹くことを感じることもあるかもしれません。
そんな時は,その「こころに秘めたもの」に意識を向け,しっかりと表に出してみましょう。
「表に出す」ということは,人に話すことでもありますし,何かに「書く」ということでもあります。そうして,自分が心の中で「何となく」感じていること,考えていることを外在化してみるのです。
そうすると,「こころに秘めたもの」に「光を当てる」ことができます。
例えると,書物や衣類を年に何度か,少々手間でも「虫干し」をするようなものです。
普段は秘めていていいのですが,必要に応じて呼び出し,そして「光を当てる」ことは,将来への期待であるとともに本来の自分を「確認」して,取り戻す瞬間でもあるかもしれません。
「こころに秘めたもの」を,なくしたり,かびたりしないように定期的にメンテナンスすること。何より,それは「こころに秘めたもの」すなわち「自分自身」を大事にしている,ということですよね。
そうであればこそ,いま社会的役割を担っている自分を承認し,許すことができ,かつ周囲への感謝の心も生まれやすくなるのではないかと感じます。
「どことなく・なんとなく」。何か表現しきれない喪失感,虚脱感など「こころのスキマ」を感じたら,あえて内面に光を当ててみましょう。
書くことも結構ですし,お一人では難しいようでしたら,ぜひカウンセリングもご利用ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。