こんにちは。
臨床心理士の小村緩岳です。
情緒が乱れ気味の時にはどれが本来の自分かわからないものです。
どの時点の自分をもって、「ああ、これがホントの自分」と思っていいのかどうか…。
結論から申せば、たぶん、赤ちゃん以来、だといえるでしょう。
こう考えますと、私を含め、ほとんどすべての人が、「ホントの自分」を知らない、ということです。
だから、「ホントの自分」がわからないからといって、何も気にする必要はないのです。
そして「ホントの自分を確かめる方法」はありません。
ただし、「ホントの自分になる」方法はあります。
それは、誤解を招く恐れもありますが、恐れずに申せば、「欲求に素直に従う」ということです。
といいますか、それ以外に方法はありません。
まずは簡単なことから、「水を飲みたければ水を飲む」「お茶の方がよければお茶を飲む」程度のことからのスタートです。
そして、「私は水を飲みたいから、自分の意志で水を飲んでいる。」と自分に言い聞かせることです。
そのときに、「水とお茶」で迷うかもしれませんが、選んで飲んだ方を、「ああ、私はこちらが飲みたかったんだなぁ。」と思うことが大切です。
うっかりジュースを飲んだとしても、「ああ、またジュースを(身体に悪いのに)飲んでしまった。」と思うのではなく、「私は自分の意志でジュースを選んで飲んだんだ。」と、しっかり自覚しておきましょう。
なにしろ、
「やってしまったこと」は変えられません。
でも、それへの意味付けは変えられます。
「選ぶ」という「能動的な態度」に「選んだのは私」という「責任」を伴わせましょう。
行動に対して、自分がやりたくてやっていることだと思うこと。
それをやること自体に意味があると思うこと。
まずは小さい事から、そんな意識を持つようにしてみましょう。
そこから、本当の自分が見えてくるはずです。
少なくとも、「後悔」や「罪悪感」は減っていきますよ。
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたのお宝が見つかりますように。