心と体に緊張(こり)がたまると、各部の痛みとなって現れることがよくありますが、中でも首や肩などがこることによって生じる緊張型頭痛は辛いですね。
これはストレスがかなり溜まってきていることのサインでもあります。頭痛には薬を飲んで対処、という方も多いと思いますが、緊張型頭痛はちょっとした工夫で予防、軽減することができます。
睡眠をしっかり取る、運動を定期的に行うなど、生活習慣を整えることだけでも予防の効果が得られますが、それに加えて、緊張しない体づくりを心がけましょう。
人の体は多くの骨と筋肉に支えられていますが、普段、筋肉が緊張することで活動することができます。
ただ、心理的な緊張や不安があると、活動に不要な筋肉に緊張が伝わり、絶えず体のどこかが無駄に緊張してエネルギーを消費(浪費)していることになります。
したがって、まずは体の緊張感を緩めることで、体を省エネモードにすることが大切です。
そのために手軽にできる方法の一つが筋弛緩法です。
当所のリラクセーション中心カウンセリングではこうしたストレス性の痛みへの対処法として「筋弛緩法」をご提案しています。
筋弛緩法は適切に行うことで心身の緊張を緩め、コリやそこからくる頭痛に効果的に対処できます。
少し練習も必要なのですが、習得にそう時間を要するものではありません。
そして、緊張と弛緩の感覚を知り、今の自分の状態をモニターできるようになることが予防にはとても役に立ちます。
肩をすくめ、胸を開いて首を後ろに倒し、天井を見上げる、という姿勢を数秒位維持し、一気に力を抜きます。一旦体に力を入れ、一気に抜く、という動作を通して、体に緊張と弛緩の感覚を覚えこませます。
こうした動作を体のコリに応じて、数種類実施していきますが、適切に行うことで、すぐにでも効果が見込めます。
いつもの頭痛薬を飲む前に、ぜひお試し頂きたいと思います。
広島心理教育研究所カウンセリングルームのリラクセーションメソッド