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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

人間関係力をつけるためのコツ


昨年から長期にわたって休職し、カウンセリングをご継続頂いていたクライエントさんから、いよいよ復職が近くなってきたとのご報告を頂きました。

とても嬉しいです。

傷病名はうつ病でしたが、うつ状態はほぼ軽快したので、あとは復職への手続き的な事と、復職後の不安について扱い、再発を予防することが重要になります。

繰り返し通っていただく事で、セルフ・モニタリングの力が高まり、ご自分のことを適切に振り返ることが出来るようになったことがよかったのかな、と思っています。

ただ、うつ病発症のきっかけとなった人間関係の取り方についてはまだ心配なところもあり、その点についてのフォローをしていく予定です。

人間関係の悩み・・・ストレッサーとしては常に上位を占めますが、いくつかのパターンがあります。

たいてい、

  • ご本人の対人関係上のスキルが足りない場合。
  • スキルは十分あるけど、機能的に使いこなせていない場合。
  • スキルは十分あり、それを使いこなしているのに、相手の要因によって機能しない場合。
  • 自分に対人関係上の問題があることに気づいていない場合。
というような感じになります。
それぞれさらに細かく場合分けすることができますが、とりあえずのおおまかな分類です。さらに、その「スキル」について、

  • 人から働きかけられた時のスキル。
  • 他人に働きかける時のスキル。
というように、分けることもできます。
 
そういえば、昔読んだ心理学のテキストには、上を「パッシブ」、下を「アクティブ」と潜水艦のソナーになぞらえて説明してありました。
 
「受け取る」ということと「発する」ということでしょうか。
 
この両者のバランスがうまく取れると、良好な「コミュニケーション」が成立する、ということです。対人関係のスキルとは、結局「コミュニケーション」の道具であるということですね、
 
 
こうしたものは人が大勢いる「コミュニティ」で生活するうえでは必須のスキルなので、普通、他人にはデフォルトで備わっているものですが、それが成長の過程の中でいろいろとカスタマイズされていくことになります。
たまに、間違えたカスタマイズが行われたり、インストールしそこなったスキルがあったりすると、それが人間関係上の悩みとして現れてくることになります。
これらの大半は再度カスタマイズし直したり、あらためてインストールすることで機能させることができます。
したがって、対人関係のスキルというのは、「修正」と「学ぶこと」で身につけることができるものです。
 
たとえ、心の中で、自分は人間関係が苦手、人付き合いが苦手、と思っていても、ある対人関係場面でどう行動するか、ということは選択して実行することができます。
そして、その通り行動することが出来たら・・・人間関係をうまくやれた、という実績が残ります
 
 
それで自信がつくわけではなくても、「うまくやれるかも」という見通しが少しだけ着くようになります。
 
 
この積み重ねが、人間関係をうまくやる、ラクにやる、ために必要なプロセスです。
「行動する」と「考え方」が変わるのは、心理学的な事実ですから。今のままのご自分が、今、行動を選択できるとしたら、いつもと違うなにをやれるだろうか、ということを少しずつ実践していくことです。

例えば、「挨拶」だけでも、いつもと違った声のトーンやテンポ、表情で行ってみる、少しだけ顔を上げて挨拶してみることができるでしょう。

この時、相手がどう反応するか、いつもと違った反応が返ってきたのか、そうでなかったのか、この反応をコントロールすることはできません

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ただ、それに応じて、自分の行動の選択を見直すことは可能です。行動の選択肢を一緒に探し、あなたがより円滑にコミュニティで生活できるよう、応援いたします。

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あなたのお宝を見つかりますように

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette