あそびは心の栄養
昔、精神科に勤めていた頃は、患者さんとのレクリエーションでよく「遊び」ました。子どもが対象のセラピーとしては「遊戯療法」が有名ですが、遊びを通して社会生活を営むために必要な様々なスキルが学べるとされています。
精神科の頃の対象は成人でしたが、心を患う人々には、「遊ぶ」ことができない方が多いです。言い換えると,ゆとりが持てない,ということです。
そうした患者さんには「遊び」や「遊ぶ」ことによる変化を経験していただくことで、心の緊張を緩和し、ゆとりを持つというスキルとともに社会性を再構築していただき、治療へつなげていきます。
悩んでメンタルヘルス不調に陥っている人、またはそれを通り越して心の病にかかっている人には、「あそび」が不足している傾向が多いようです。
「遊び」の持つ気晴らし効果や「遊び」があることによる緊張の緩和(=リラクセーション)はもとより、物事考えすぎないである程度のところで妥協して現実と折り合いをつけていくためにも「遊び」は大きく関係しているようです。
これから春に向けては環境が変わるとき、ストレスがかかるときですが、人間、ストレスが大きくなるとかえって「遊び」を忘れてしまったり、または「よくない(依存的な)遊び」に陥ってしまうことがあります。
あそびといっても,「正しく遊ぶ」ことは大切ですね。
この機会に自分にとっての「遊び」を振り返り、再考してみるのもよいかもしれませんね。
遊びは心の贅沢
ふと思い出しましたが,先日、子どもと二人で留守番をすることになり、仕事も何も頭から追い払い、ひたすら子どもと遊んでいました。いろいろな煩わしいことや不安から解き放たれ、久々に頭を空っぽにすることができました。
こういう時間って必要なんですね。(*´v゚*)ゞ
リラクセーションで重要なことは、「何もしないこと」。(呼吸はしますが(^-^;)
しかし、意外とこれが難しいもので、人は常に「何かをする」ようにできてるんですね、きっと。
もちろん日常生活ではそれが必要です。ただ、いつも何かをしていて、何もしないこともできる、ということを忘れてしまっているのかもしれません。
何もしないから気づけることもある、と思うこともある今日この頃です。
考えてみたら、贅沢な時間の使い方ですよね~。
「健康的な遊び」を時には、いかがですか?