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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

【マインドフルネス】カウンセリングとは「過去と未来」から距離を取る時間


カウンセラーが、過去や未来の思いにとらわれている時、つまりマインドフルではないクライエントさんにたいして、いかにマインドフル(今に集中する態度)に導くか否かが、カウンセリング(認知行動療法)の成否を分けます。

方法としては、マインドフルネス瞑想によって導く方法のほうが、従来の、認知再構成法(思考のトレーニング)という、考え方の枠組みを変えていく方法よりも、効果的といわれていますが、結局は用い方の問題なのかな~と思います。

思考のトレーニングも、結局のところは、マインドフルになって、自分の思考を少し離れたところから眺める方法であって、そのために、いわゆる「認知の歪み」という概念を使うわけですが、そこのところの理屈をうまく説明できれば、(瞑想とは別の意味で)短期的にマインドフルが達成できそうな気もします。

認知の歪みやスキーマという言葉は理解できても、そこになじんでいるときは、それを問題とは思えないものです。

結局のところ、どうやってそれらを意識から分離することができるのか、という一点にかかっているわけですね。

認知行動療法では、それを紙に書く、書いて記録を取る、そしてためしにやってみる、という方法がよくおこなわれますが、書く事はとにかく、何においても重要です。

人の頭はとにかく、油断すると次々と新しい考えが浮かんで、前の考えを打ち消していってしまいます。

せっかく前向きに考えても、次の瞬間には、再び後ろ向きの考えにとってかわられてしまっています。

そして、その後ろ向きの考えを、「後ろ向きの考えだ」とはなかなか思えないものなのですね。

そこで、「今」に集中するマインドフルネスでもいいですし、記録にとってもいいですが、それらによって、その「今」の考えをじっくりと味わってみることで、「後ろ向きの考え」を多方向から眺めることができるわけですね。

まずはそうして、思考から距離を取ることを実感すること、そこが第一歩となります。

「今」に集中して何かをやってみると、生産性が向上することを実感できるはずです。

今日もお読みいただきありがとうございました。

あなたのお宝が見つかりますように。

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette