気持ちを切り替えるのは誰?
「あなた」です。
カウンセリングでは気持ちの切り替えがよくテーマに上ります。そのためにはどうしたらいいかと問われますが、どんな状況でも、どんな気分でも、それを切り替えることができるのは、あなた自身を置いて他にありません。
気分や思考は「受動的に」生じることが多く、それに振り回されることも多々あるのが人間ですが、思考や気分を「能動的に」切り替える力を発揮できるのも人間ならではの「意志」の力です。
そんなに難しく考えなくても、単純に、「損・得」で考えてみるのはどうでしょう。
「イライラ」「むかむか」「ピリピリ」「グジグジ」、色々と不快な表現で気分を表しましたが、その状況はあなたにとってどんな「メリット」がありますか?
「デメリット」の方が大きいのではないでしょうか。
では、「ハッピー」「ウキウキ」「ワクワク」な快い気分の時の「メリット・デメリット」は何でしょうか。
気分が落ち込んだり、「不快な気分」にとらわれているときは、まるでそれが永遠に続く苦悩のであるかのように錯覚しますが、それを切り替えられるのは、あなたが今、どんな決断をするかにかかっています。
「人がどう思うから」「人にこう見られたい」「人は自分をわかってくれない」という「人」中心の視点から、「私はこうしたい」「私はこれがいい」「私はこちらが幸せ」というように、まずは「自らが」変わることを考えましょう。
その方が、どうしようもない事を考え続けるより、100倍お得です。
人は誰でも、どんな状況でも自分の考えや行いを「選択」できるのです。
「あらゆるものを奪われた人間に残された最後の自由とは、どんな状況にあっても、その中で自分の態度を決めることだ。(フランクル)」
人生の決定権は、まぎれもなく、自分自身の中にある、ということでしょうね。ナチスの強制収容所という極限状態を生き延びたフランクルの名言です。よく研修などで引用させてもらっていますが、もはや私の座右の銘です。
そして、態度を決めて行動してみれば、それは苦悩に打ち勝つ能動的な力を発揮したということにほかなりません。
その積み重ねが、自信を深め、人生を変えていくのでしょうね。
カウンセリングでは、態度を決める、あなたの勇気を応援しています。
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたのお宝が見つかりますように。