臨床心理士の小村緩岳です。
悩みは「一人で悩む」ものです。
言い換えると、一人で悩むから悩みは終わりません。
誰かに相談すると、それなりに道が開けることも多いです。
ただ、身近な人やめぼしい人に相談しても、結局話が堂々巡りになって進まない、ということもあります。
それでも、気持ちは少し楽になりませんか?
悩みは大抵、自分にとって恥ずかしいもの。だから、隠そうという意識が働きます。
王様の耳はロバの耳ではありませんが、隠し事があると、苦しいですよね。
話せる場があればいいのですが、秘密にしたいことだから話せる人は限定されてしまいます。
(以下引用)
実は私自身、カウンセリングを受けたことが一回だけあります。大学生の頃でした。
クラブ活動の人間関係で悩んでいた私は、たまたま学内の掲示板に貼られていた学生相談室のチラシをみて、思い切って(思い詰めて?)学生相談室を訪ね、今の現状について相談しました。
恥ずかしながら、私の秘密を打ち明け、相談に乗ってもらいましたところ、女性のカウンセラーさんでしたが、とても優しく、丁寧に対応してくれたのを覚えています。
一方で、私がとるべき対処については毅然と申し渡され、ご自分のカウンセラーとしての覚悟と、私自身の自己決断とそれに伴う自己責任について示してくださいました。
※以上,当所ホームページから引用
どうしようもない、と思った時に、それは悩みにとらわれた自分のみのこと。
同じ悩みを解決してきた人も大勢いますし、こころの科学によって解決に至る道もあります。
いざというときに相談できる人がいると、たとえ実際に相談しなくても、「相談できる人がいる」と思うだけで、安心感につながり、ストレスを緩和することが研究で知られています。
広い視点で、あなたを支援してくれそうな人、その可能性のある人、困った時の駆け込み寺になるような人・場所を持っておくと、強いです。
それは、「本」でもいいですね。私もずいぶん、本には救われました。
今日もお読みいただきありがとうございました。
「自分も人も大切に」