こんにちは。
臨床心理士の小村です。
カウンセリングは限定的ですが医療機関では診療報酬が認められていますし、カウンセラーも大勢いて、国家資格化が議論されているので、「効く」ことは当然認められているはず…。
なのですが、本当に効くのでしょうか?
実は、昔からいろいろ研究があったりするのですが、結論から申せば、「効く」場合と「効かない」場合がある、としか言えません。
もっとも、薬もそうですけど。
そして、「効く」のと「変わる」のは別、という認識が要ります。
「効果・効能」とは、科学的な言い方をすれば、ある問題に対して、カウンセリングを行った方と、カウンセリングを行っていない方を比較したところ、カウンセリングを行った方が、統計的に確かな改善を示した、という結果によって示されます。
(厳密には、細かい手続き・条件設定がいります)
これが、カウンセリングにおける「効果」です。
ただ、それで効果が認められても、それは、カウンセリングを受けていない方と比べて、症状が数%とか、十数%よくなりました、という程度のものでしかありません。
だから、正直、カウンセリングに「過度な期待」はそもそもしない方がいいのです。
世には、「劇的な改善?」をうたうカウンセラーさんもおられますが、そうした「劇的な改善」があったとしたら、それはあくまで「変化」です。
つまり、劇的な改善は確かにありますが、「科学的に検証しづらい」のですね。
ここに、
1.科学的な根拠はないが、「当たれば」
劇的に改善する方法。
2.学問的根拠があり、劇的な改善は見込めないが、
続ければ確かに効果が見込める方法。
という二つの方法があるとして、あなたはどちらを選びますか?
例えれば、
1.は「一月で10キロ痩せる! 劇的ダイエット!」
2.は「リバウンドしないで体重コントロールをするためのセルフ・マネジメント力をつける方法」
(ダイエットはあくまで「たとえ」です。)
あなたはどちらを選びたいですか?
ちなみに、当所では2.を目指しています。
2.の場合、「続ける力」が必要です。
当所では、それを徹底サポートしたいと思っています。
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたのお宝が見つかりますように。