前回に引き続き、人間関係を楽にしていくための心構えです。
人間関係をうまくやる、ということについて、どういうイメージをもたれるでしょうか。
大勢の人と和気あいあい、または喧々諤々、丁々発止、のように、積極的にかかわりを持っている、というイメージの方が多いかもしれません。
それはそれであると思いますが、そうした積極的なかかわりによるやりかたもあれば、不要な争い、いさかいを起こさない控え目なかかわりもあります。
こうした両方のかかわりをバランスよく使うことが「人間関係の上手さ」にかかわってきます。
「言うべきことは言う」、でもいいたくないことは「言わない」、という選択肢もあっていいわけですし、無理に気の利いたことを返す必要もないわけです。
ほとんどのことは妥協するけども、自分が守るべき最後の一線といいますか、ここは譲れない、ということについては大いに主張する、こういう、一面では「頑固」ともとれるような態度でも、「人間関係は楽に」なるものです。
後、問題は、その主張する時の「伝え方」です。
双方が、win-winになるように、伝えたいことをうまく伝える、というプロセスを考慮することによって、伝えたいことが伝わる確率が高まります。
あくまで確率の問題であって、必ず伝わる、というわけではありませんが、自分の主張を「伝える」ことが出来たら、相手の反応如何にかかわらず、「楽」になるものです。
そして、まわりの人に、自分のことを少しづつでも伝える、控えめな主張を繰り返していくと、人からの働きかけも徐々に増えていくでしょう。
そうすれば、自分が必要以上に頑張って働きかけていかなくても、人間関係を維持することができます。
言い方を変えると、人間関係が苦手、という方の多くは、自分を(素直に)表現しない事で、人からの働きかけを限定してしまい、むしろ自分が(苦手なのに)がんばらないと人間関係が保てない、という状態に陥ってしまっているわけです。
「恰好をつけすぎて」しまうのですね。
自分の欠点をさらけ出す、自分の弱い部分を認める、自分の分からない事を認める、というように、「さらけ出すつよさ」があると、「人間関係」ってとっても「楽に」なりますよ。
今日もお読みいただきありがとうございました。
小さい希望となりますように。