広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette代表・臨床心理士の小村緩岳です。
カウンセリングは敷居が高い、ということを書いてきています。
ところが、
敷居を超えてご来所され、カウンセリングを終えられた方は、一様に
- 「思っていたことが話せてよかった」
- 「話しやすかった」
- 「話せて、すっきりした。」
と「話せたこと」の心地よさを体験しておられます。
まず、これが目指す、『こころの毒出し(デトックス)』です。
そうではない体験をされる方もおられますが、それはひとえにカウンセラーの力量不足。カウンセリングという方法の罪ではありません。
カウンセリングは、「毒を出す」プロセスで、結果として、『浄化』が起こります。
精神科や心療内科へ行こうかどうしようか迷ってこられた方もおられますが、カウンセリングで、受診することなく快方へ向かう方も多いです。
※ もちろん、受診が必要と判断すれば、正直にそのことをお伝えします。
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カウンセリングは、まず毒出しにより「症状」である「不安」や「落ち込み」を軽くすることが目的で、そのためにお話をしっかり聞いて、気持ちや問題の整理(『こころの整理』)をするのです。
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少し心が整理されましたら、いったん、悩みにはピリオドが打たれます。
もちろん、悩みがなくなるとか、消えてしまう、ということではありません。
いったんの区切り、ですね。
区切りがつくと、人は、そのことに対して固執することがなくなります。
(区切りがつかないと、いつまでも考えてしまいますが、これをツァイガルニク効果と呼びます。)
そうしたら、自然に、「次からのこと」に思いが至ります。
「悩みに区切りがついたら、じゃあ、どうしたらいいのだろうか?」という状態ですね。
悩みにとらわれることなく、次の進む道に思いが馳せられるようになります。
これこそが、カウンセリングの効能でしょうね。
その段になったら、かなり具体的なご提案をすることがあります。
今日もお読みいただきありがとうございました。
「自分も人も大切に」