広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette代表・臨床心理士の小村緩岳です。
こころの「つぶやき」の背景はなかなか複雑です。
多くの悩みに共通するパターンに、外的コントロール問題があります。
外的コントロール問題とは、自分がコントロールできないものごとをコントロールできないことに、不満を持つことです。
典型的なのが、「自分が思うように人は動いてくれない」というものです。
これは、自分に対しての要求度が高い人にはよく見られます。
「自分が考えている通りに、人が動いて当然」という思い込みです。
視点を変えますと、自分が考えている通りに人が動かないと、自分は認められていない、愛されていない、と感じてしまうのです。
でも、そんなこと、あるでしょうか?
しかも、「その自分が考えていること」を、誰もが理解できるように伝えていないことがほとんどです。
頭で考えていることを、人にも過度に要求してしまう、そして、その要求どおりに動かないと、不満を感じ、自己嫌悪に陥る、ということです。
もう一度お尋ねします。
そんなこと、あるでしょうか?
結局人は、その人が思うようにしか動かないもの。
みんな、自分にとっての信念に従って動いているのです。
つまり、人をあなたがコントロールすることはできないので、問題に際しては、自分をコントロールするしかない、ということです。
だって、あなたをコントロールしているのは、「あなた」ですよね?
人をコントロールしようとしていませんか?
そんなつぶやきをしてないか、チェックしてみましょう。
【今日のご提案】
- 「なんでしてくれないの?」
- 「こういう風にするものでしょ?」
- 「結局私は嫌われているのかな…」
人をコントロールしようとして、それがかなわないと自分を責めていませんか?
そんなつぶやきを見つけて、
- 「人は私の思いどおりにうごくわけではない。動かないのが当たり前」
とつぶやき返しましょう。
今日もお読みいただきありがとうございました。
「自分も人も大切に」