ポジティブな行動はポジティブな思考をもたらす
Pモード(ポジティブで前向きなモード)とNモード(ネガティブで後ろ向きなモード)は「気分」の問題ですが、気分は考えや行動、その時の体の状態などに影響されています。
前の記事で「Pモード・メモ」について説明しましたが、Pモードメモはきっかけにすぎません。
そこから得られるNからPへのモードチェンジによって生じる「気分」に基づく、別の「行動レパートリー」を見出し、それを実践してみることが必要です。
なぜなら、Pモードメモによって得られた「少し前向きな」考えによる行動(すなわち環境への働きかけ)の結果が、その「少し前向きな考え」を不確かなものから確信に近づけるからです。
その行動の結果が、「よかった」「まあまあ」「駄目だった」という仮に三択で評価できるとしたときに、「よかった」のであれば、その行動の前提である「少し前向きな考え」の証拠ができたということです。
別の言い方をするなら、行動の結果が「駄目だった」という経験(結果)が、Nモードを強化しているということになります。
もちろん、同じ行動をしていては、どんな考え方をしてもやっぱり「駄目だった」ということになるかもしれません。
だからこそ、「別の行動レパートリー」を用いてその結果を検証してみる必要があります。
もうお分かりでしょうか。実は大切なのは、「どんな考え方をするか」より「どんな行動をするか」ということの方が、むしろ気分の変容には強く影響するということです。
人は、「行動したこと」と、「その結果」によって自らの考え方を変えるという特性があります(認知的不協和理論)。
良い結果を得るには、今の環境の中でどんな行動をしたらいいのか、そして、その為には、より創造的な思考によって考えの範囲を広げていくことが役に立ちます。
そのためのポジティブ・シンキングであり、Pモード・メモの活用ということです。
さて、Pモードメモがある程度貯まったら、それを、(可能なら)(ストーリーを付けて)文章化し、鏡に向かって(鏡に映っている自分に向かって)読み上げましょう。
「気分の変化」を感じるはずです。その時に、自分は何をすることができるのか、今までとは違ったどんなふるまいができるのか、少し視点を広げて思いを巡らせてみましょう。
今日もお読みいただきありがとうございました。