カウンセリングをご希望なら公式サイトで最新情報をチェック!

カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

喜びの創造

うつや不安の治療や予防には行動面を活性化することがとても役立ちます。

これは認知行動療法においては行動療法の領域に入ります。そして、行動を活性化することによって行動の水準が上がり、喜びや達成感、満足感、充実感といったプラスの感情とともに、行動への自信がついてきます。これは自己効力感(セルフ・エフィカシー)と呼ばれますが、「こういうことがこのぐらいできる」と自分自身で確信できることをさします。

そして、セルフ・エフィカシーは「認知(考え)」にあたります。つまり、行動を変えることで、認知が変わる、ということです。

認知が変わると行動が変わる(可能性がある)わけで、認知療法ではこちら側からのアプローチになりますが、認知を変えた場合、一般に行動実験と呼ばれる「お試し行動」をやってみることが求められます。

つまり、最終的には「行動」を変えて、現実世界に適応していくことを目標にすることになります。

どちらにしましても、その「行動」の結果が自分にとって「よい結果」であることが必要です。

そのために、目標とする行動はスモールステップで少しづつ、階段を上るように成功体験を積み重ねていくように計らいます。

行動療法、認知行動療法のセラピストは、クライエントさんの成功体験をサポートすることが仕事であって、それは言い換えますと「喜び」の創造ということです。

たとえうつであっても不安が強い状態であっても、受容・共感しつつ、そこからクライエントさん独自の「喜びの創造」に取り組んでいくことを再確認する今日この頃です。

とりあえず、毎日の「気晴らし」「楽しみごと」を忘れずに、小さい喜びを常に見出すように意識して生活してみるといいかもしれません。