臨床心理士の小村です。
カウンセリングにおいて、私的には2分類していますが、一つはいわゆる「カウンセリング」で、病からの回復を目指す「治療的」なアプローチです。
主に、認知行動療法の理論・方法で、元気を取り戻すことをお手伝いいたします。
もう一つは、元気な方を対象とするカウンセリングで、病からの回復というよりは、「今の状況から少しだけ伸びる」ことを目指す「成長型」のカウンセリングです。いわゆるコーチングとは,こうした考えに基づきます。
私も医療機関やその他の領域での回復を目指すカウンセリングは当然のごとく経験値を積んできていますので、それなりの自信はあります。
そうしたカウンセリングを実践する中で結局やっていることは、自分のもっている心に関する知識や技術をただお伝えしている、ということです。
「治す」というおこがましさではなく、「自分再発見のための方法」をお伝えしているということだけですね。
そうすると、いつしか、クライエントさんの心のストーリーが書き換わり、望ましい方向への変化が起こっていく、ということが起こります。
これって、必然的に、どんな人にも、健康な人にもあてはまることですよね。
たとえ「健康」でも、少し気持ちに揺らぎがあったり、迷いがあったり、(健康な範囲での)悩みは多いです。
そういう悩みは、後退or現状維持or成長という分岐点で立ち止まっている状態、とでも申せばいいでしょうか。
健康に進めば進むほど、必ず分岐点に差し掛かるわけで、そこでの決断、判断は、何時でも人を悩ませるものです。
ただ…
そうした分岐点でのご相談窓口って、意外とないのですよね。
いわゆる「カウンセリング」は敷居が高いし、もちろん、病院に行っても仕方がない。
家族や友達に相談しても、多分、お決まりの言葉しか返ってこないだろうし…。
そこで、いわゆる「人生相談」として、「うらない」や霊能者?といわれるような方の所へ行かれてみたりする方も多いようです。
それをもちろん、否定するわけではないです。
割愛しますが、私もスピリチュアル系の考え方は、嫌いではないです。
行動の後押しになれば、それもいいかな、とすら思います。
わたしは、先のことがわかるわけでも、「見える」わけでもないです。
ただ、今のあなたのご判断が、何にもとづいているのか、
- 思い込みではないのか?
- 楽観的・悲観的に考えすぎているのでは?
- 衝動的なものではないのか?
- 実現可能なものか?
などを検討します。
そして、何を伸ばして、何を目指し、そしてどこに向かえばいいのか…?
こんな支援の仕方もあってもいいのかもしれません。コーチングとして、分岐点におけるご自分の判断をより客観性を高めて、自信の持てる判断にするために、心理学という学問がお役にたてるということをお伝えしていきたいと思っています。
今日もお読みいただきありがとうございました。
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