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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

気持ちの揺れ動きには不安の方程式

仕事と家庭のバランス(ワークライフ・バランス)では、エネルギー収支を合わせることが大切ですが仕事の負荷が大きすぎれば、ワークライフ・バランスのみでカバーすることが難しい時ももちろんあります。

 

仕事に限りませんが、精神的な負荷(いわゆる心理的ストレス)や不安は、ある簡単な方程式であらわされます。

不安(ストレス)= 脅威度 / 資源

 

脅威度とはそのままで、自分に対する「脅威(影響力)」の大きさで、これは起こり得ることの「見込み」等も含みます。

 

資源とは、能力や人脈等も含めた、問題への対処の方法を表します。

 

必然的に、分母が大きくなるか、分子が小さくなれば、不安(ストレス度)は減少することになりますね。

 

これらは現実の状況と、それを個人個人がどうとらえるか、によって影響される、かなり心理的な要因が大きい理論です。

分子を過大評価していないか、分母を過小評価していないか、また、分母を大きくする努力を出来るのではないか、など、論点を絞って不安やストレス度を減らす方略を練る目安になる便利な方程式です。

気持ちが揺れ動いて不安が強くなっているときは、分子が膨れ上がり、とてもバランスが悪くなっている状態なので、分母を大きくしてバランスを取りたい所なのですが、ここで、分母の「資源」にあたるものに、

「人からの援助が得られるかどうか」、という「サポートの知覚」、がとても重要です。

 

誰かからのなんらかの支援が得られるかも、という「予測」があると、それだけで人のストレスは弱まることが知られています。

バランスの回復のために、誰かに相談する、そして、可能なら助力を求める、という、資源の拡大が、もっとも有効で手軽にできる不安とストレスへの対処法と言えるでしょう。

今日もお読みいただきありがとうございました。

あなたのお宝が見つかりますように。

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette