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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

感情から間を取ること

人は、必ず何らかの「悩み」を持っています。職場でも自分の仕事上の能力に関することや、同僚、先輩との人間関係など様々な「悩み」があることと思います。

もちろん、私生活にも同様に「悩み」は存在しています。「悩み」はしんどいものなので、「悩み」がなくなればいいとは誰しも夢想することではありますが、「悩み」がなくなることはなさそうです。

もし「悩み」がなくなったとしたら、それは感情の喪失、または感情の麻痺を意味し、メンタルヘルス的にはあまりよい状態とは言えません。なので、精神的に健康な生活を維持するためには、この悩みという感情的体験をいかにとらえ、いかに付き合っていくかということが大切になります。

そこで、悩みがあり、少し感情的に不安定になっているナ、というときは、まず「ニュートラルな自分(本来の自分)」を取り戻すようにしてみましょう。感情に飲み込まれず、圧倒されず、少し間(距離)をとって「中立」な立場で自分を見てみることです。そうすると、悩みの本来の「大きさ・姿」が分かってきます。方法としては色々考えられます。

≪ニュートラルな自分を取り戻すには≫

 まず、信頼できる他者に「相談する」ことです。直接的に解決につながらなくても、自分の内面をいったん「外に出す」ことは気持ちの整理につながります。

 また、問題や悩みを紙に書き出し、悩みのリストをつくることです。それを少し時間をおいてから再度眺めてみることで、問題が整理されることがあります。

 いずれの方法も、悩みから「逃げない」「避けない」という姿勢が大切です。

「悩みや問題」を公平に理解すると悩みに圧倒されなくなります。そして取り戻した自分らしさで、次に進んでいきましょう。