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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

心理的に「自由」になって楽に過ごすには

不安に追われて物事を行う癖があると、それが終わってしまうと、「やる気」が急速に下がってしまいます。

たとえ、次の締切がわかっていても、ぎりぎりになるまで、再び放置することになってしまいます。

これでは、同じことの繰り返し、そして、ぎりぎりになってから、「どうしてもっと早くにやっておかなかったんだ!?」と後悔することになります。

そうならないためには、やることの先にある、自分の達成のイメージを持ち、それを達成するために行動する、というように自分の行動を動機付けていく癖に置き換えていくことです。

今差し迫ってやることが「目標」であるなら、その先にある達成のイメージは「上位目標」になります。

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例えば、食べる、ということを例にとりましょう。

食べる、という行動の動機づけは「空腹」という体からのサインがあったとき、おいしそうな食べ物が表示されているチラシやテレビを見たときなどに強烈に喚起されます。

そして、作るなり買うなりして、食物にありつきますが、このとき、食事を食べて空腹を満たす、または、満腹になって満足を得ることが「目標」になります。

ちなみに、目標が得られない場合、それは「不満」となり、いわゆる欲求不満状態(=ストレス)になります。

では、その「上位目標」は何でしょうか。

単に空腹を満たす、欲求を満たす、ということの「上位」にある目標です。

おそらく、それは、活動のためのエネルギーを取得することであったり、心身の健康を維持することであったり、または会食の際などは人と楽しいコミュニケーションをとる、ことなどがそれにあたるでしょう。

そう考えますと、食べる、という行動、そして食べる、という機能の質が問われることになります。

つまり、行動とその動機の意味づけを変えていく、ということです。

単にお腹が空いたからそれを満たすために食べる、のではなく、一日の活動に必要な良質のエネルギー源を得て、身体を健康に保って元気に仕事をする、ということが食事の目標となれば、食事ですらも、成長に志向した動機づけとなります。

その場合、食の量よりも「質」が重視されるようになるでしょう。そうなると「食」の呪縛から離れることができるようになり、欲求から一つ『自由』になったといえるでしょう。

よく言われる「指示待ちタイプ」は、言い換えると、「やらないと○○がなくなるタイプ」です。

今日の仕事、今の仕事を何のためにやっているのか、「やらないと給料が下がるから」または「やらないと職を失うから」や「上司に叱られるから」でしょうか、それとも、「やったら、社会人としてまた一つ成長できるから」それとも「やったら、自分の成長を実感できるから」でしょうか。

給料のためお金のために仕事をする、上司に嫌われないように仕事をする、これでは、それが満たされたら、そこで終わり、それ以上にはなれません。

たとえ、「イヤイヤ」でも「やったとしたら」何が得られるのか、少し俯瞰して、想像力をはっきして考えてみましょう。

そうしますと、仕事の意味づけが変わります。仕事や職業の呪縛から離れることができるようになり、次に何をしたらいいのか自然にわかるようになるでしょうし、心理的にも楽になることでしょう。

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これが行動の原動力になれば、人生が変わります。

人は「意味」を選択できる、ということです。

何かをするとき、しないといけないとき、『やったら○○が得られる』と考えるように、自分に言い聞かせましょう。

それが「先送り」を抜けだして意志力を強めるステップになります。

今日もお読みいただきありがとうございました。

あなたのお宝を見つかりますように。

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette