広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette
代表・臨床心理士の小村緩岳です。
睡眠とメンタルヘルス
寝付きが悪いときとか、寝起きが悪いこともありますよね。
睡眠はメンタルヘルスと密接な関係があり,精神疾患によって起こっていることもありますの。
短期的なものなら,セルフケアを試してみて改善するかどうか観察してみて,長く続くときには医師の診察を受けましょう。
睡眠のためのセルフケア
睡眠時間も重要なので、一定以上の睡眠時間が確保できているという前提ですが、小村が実践して効果を上げている方法をご紹介。
1.寝る前の心身コンディショニング
コンディショニングとは「バランス調整」のことです。
一日の生活で偏った心身のバランスをなるべく「ニュートラル」に戻すことです。
具体的方法としては、ストレッチでも、ヨガでもいいですが、身体の緊張をほぐし、コリをとるようなエクササイズを軽めにします。
小村の場合、慣れ親しんだ「筋弛緩法」と瞑想、最近は「フェルデンクライス法」というボディワークを取り入れています。
どれも寝る前のコンディショニングには最適です。
2.起きるときのマインドセット
私は目覚めてから布団を出るまでに30分くらいかかります。
なので、最終的には起きる時間(デッドライン)より30分前に最初のベルが鳴るようにしてあるのです。
止めても、目覚ましはスヌーズで5分おきに鳴り続けます。
私はそれを忌々しく思いながら消すのですが、その後も、布団から出られず、悶々と・・・。
そして、30分後、絶望的な気持ちで、布団から出る決断をするのです。
これが毎朝繰り返されると、いい加減、朝がくるのがいやになりますよね。
これを、変えました。ベルがなるたびに、こう思うのです。
「さあ、順調に目覚めへのステップを踏んでいるぞ!」
「よし、首尾よくすばらしい一日の始まりに進んでいるぞ!」
などなど。
そう思って、次のベルまで、朝寝を楽しむのです。
どうせ起きるのは30分後だから、と、ある意味、起きることをあきらめたのです。
といいますか、スヌーズをセットした時点で、それは、最終的なデッドラインまでは起きない!
という自身への宣言ですよね。
だから、それに沿うように、考えを変えた、ということです。
この方が全然「自然」です。
そうすると、全く同じ行為でも、「意味」が180度変わります。
むしろその30分を、目覚めの儀式にしてしまったのです。
起きたときのあの絶望的な感じが、実にすっきりとした感じに変わりました。
「入眠の儀式」はよく知られていますが、「目覚めの儀式」があってもいいですよね。
ベルの音を合図に、「さわやかな起床とすばらしい一日」を願うのです。
朝が苦手な向きは、是非、お試しあれ。
今日もお読み頂きありがとうございました。
爽快な目覚めを迎えられますように。
「自分も人も大切に」