ある中学校のPTAの会報か何かに載せてもらったコラムです。備忘を兼ねて掲載しています。
ストレスをためる子どもたち
このところの子どもたちの生活環境は、私が中学生だったころと比べてもはるかに複雑・多様化していて、子供たちはその環境に適応するために大変な努力をしているように見えます。
もちろん、地域性や家庭環境など考慮すべきことは数多くありますが、勉強や友人関係などで悩みを抱え、いわゆるストレスを感じる子どもが多くなっていると思います。
近年、不登校や問題行動などの学校を取り巻く多くの問題の背景には、そうしたストレスをためる子どもたちの増加も一因としてあるのかもしれません。
ストレスをなくすことはできません。
そのため、ストレスを感じたときに、それにどう対処するかということが心の健康には必要になってきます。
ストレスにどう対処するかということは、生活していく上で自然に身につけていくものであるし、状況しだいではあえて学ばせるということが必要になってくることもあるかもしれません。
いずれにしろ、ストレスがあるということは、社会に出るうえで必要な力を身につけるためのチャンスでもあります。
私たち大人には、ストレスをためる子どもたちに、上手くストレス状況を乗り越えるためのサポートを積極的に行っていくことが求められているように思います。
子どもが安心して過ごせるための援助者として、今できることは何かを考えていきたいと思っています。