ものごとがうまくいかないときってありますよね。
何をやってもうまくいかない、頑張れば頑張るほど土ツボにはまる、いわゆる天中殺とか、大殺界とか言われる時期にはこうなることが多いとか。
天中殺や大殺界の真偽はさておき、上手くいかない事が連続している時というのは、大抵、それとは気づかずに「同じ過ちを繰り返しているとき」
といえるかもしれません。
当人はもちろん、それを「過ち」だとは気づいていないのですが、正しいと思って、一生懸命やっているのですが、それが独りよがりになってしまって、とても偏ってしまっている状態です。
そんなときには、人は、「自分の頑張りが足りない」とか思って、ますますがんばってしまうわけですね。
それでも結果が出ないと、だんだん自分の能力や判断を疑うようになっていきます。
正しいと思って誠実に一生懸命努力を続けても、それがあだとなって、やがて、エネルギーを消耗しきってしまう、ということが往々にして起こります。
怖いものですね。
よかれと思う自分の努力が自分の首をますます絞めていってしまっているというこの悪循環。
一生懸命「偽の解決」を追ってしまっている状態です。
一度この状態に陥ってしまうと、脱出するのは容易ではありません。
何しろ、自分ではそれが「偽の解決」だとは気づかないのですから。
そして、偽の解決にとらわれると、そこから先に進めず、ずっと停滞することになります。
「これが解決するまでは…」「これが終わるまでは…」と考えてしまい、
本当なら、それは置いておいて、先に進むのもありなのに、それが出来なくなってしまいます。
それに対処する方法は、多分、あまり多くありません。
最も確実で、お勧めなのは、自分の行いをチェックする機能を生活の中に定期的に作っておくことですね。
まずは、日記や生活の記録などが役立ちそうです。
瞑想などで、気持ちを落ち着けて自分を客観的に眺める方法も役立ちます。
ただ、それらはそれで効果的ではありますが、「人に相談する」ことには及びません。
人に相談することで、自分の考えや気持ちを整理して、悪循環に気づくきっかけを得ることができます。なので、少し辛口の意見を言ってくれそうな人にあえて相談するといいかもしれませんね。
でもそれが感情的なもつれに発展してはつまらないので、その相手に「プロ」を選ぶという選択肢も有りかと思います。
その相手は、カウンセラーでも、コーチでも、メンターでも、コンサルタントでもいいと思いますが、守秘義務を持つ相手に、素直に自分の気持ちをぶつける機会を持つことです。
その時になってからでは、すでに偽の解決に飲み込まれてしまっていて、他人に相談するということすら思い浮かばないかもしれません。
なので、ふだんから、定期的に胸襟を開いて話せる相手をもって偽の解決の「セルフ・チェック機能」を作っておくことが役立ちます。
「占いで見てもらったら、物事がうまくいきはじめた」
としたら、決して占い師さんのパワーによるものではありません。
偽の解決に気づき、別の効果的な解決法を実践することが出来ているだけなのです。
悩むのもあなたなら、真の解決にたどり着けるのもあなた以外にないのです。
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたのお宝が見つかりますように。