臨床心理士の小村緩岳です。
人間関係が苦手、というかたには、「自己否定的」な考え方をお持ちのことがおおいです。
私もそうでした。
その自己否定的な考え方は両親から受けついだ特徴である部分とその後の育ちによって得られた部分があります。
自己否定があるということは、自己を受け入れられない、ということですが、それは必然的に、自分自身の評価や自己認識を外部の「目」に委ねることを意味します。
だから、人からの評価や、人からどう見られているのか、または自分の行いが人にどう思われるのか、ということに意識を奪われ、人と接することに過度な緊張を覚えてしまうのです。
だから、実は、人間関係が苦手、というのは、「人」とのコミュニケーションではなくて、「自分とのコミュニケーション」がうまく取れていないことによる結果なのです。
なので、自己肯定感を高めようと思って、「ポジティブ思考」や「自分をほめる」等やってみても、自分自身に届いていないのです。
そして、自分とコミュニケーションが取れることによって、人とのコミュニケーションもうまく取れるようになります。
では、自分とコミュニケーションをとる、とはどういうことでしょう。
ここを少しづつ、掘り下げてみたいと思います。