カウンセリングをご希望なら公式サイトで最新情報をチェック!

カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

ポジティブに考えるコツ

物事を常にネガティブに考えてしまったり、自己否定的になり、その結果として気分がうつうつとしてしまうことは、よく知られています。

それに対しての処方箋として、「ポジティブシンキング」や「自分をほめる」など、いろいろな方法が考案されていますが、そもそもネガティブ思考の時には、そういったポジティブな考え方がなかなかできないことが問題なのであって、そう簡単には思考は変えられない、と言われることも多いです。

それもそもはず、思考はたとえて言えば芋づる式の出方をしますので、今のネガティブ思考は次々と別のネガティブ思考を引っ張り出してくるために、少しのポジティブ思考ではその流れを止めることは難しいのです。

逆に、ポジティブに考えた時と今のネガティブな状態のギャップによってますますネガティブ思考が深まってしまう、という副作用を生じることもあり得ます。

そのため、思考を「ネガティブなNモード」から「ポジティブなPモード」へ変えていくには少し「コツ」を押さえる必要があります。

「Nモード」から「Pモード」にいたる3つの心得

いくつかありますが、まず一つ目。

  • 一度には何も変わらない、という心構え。

「継続」によって、Pモード変換をクセにしてしまうことが必要です。その為の二つ目の心得。

  • 「Pモード・メモ」を毎日つける。

Pモード・メモには、その日一日の「よかったこと」「できたこと」「嬉しかったこと」など、快い感情を生じる出来事を何でもいいので、書き込みます。

その際、どんな小さいことでもいいのです。むしろ、「これ以上ないくらいの小さい良いこと」を探して、書き込みましょう。

毎日書けば、小さい良いことの積み重ねが目に見える形で貯まっていきます。そうしますと、「よいことに目を向ける」という思考の意識付けがクセとして身についてきて、小さいことから徐々に、よい思考が芋づる式に出てくるようになります。

もちろん、Nモードが頭をもたげてきても、それはそれで否定する必要はなく、「今はそれでいい」と自分の考えの一つとして受け入れましょう。

それが三つ目の心得。

  • 完璧にPモードである必要はない。

今までのNモードに傾きすぎた状態を、NとPがバランス良く配合することが目標です。

人は、過去と今の経験・思考に基づいて、未来を想像します。

過去と今がNの割合が高ければ、未来のイメージもNの割合が高いため、積極的に行動する気が起きないです。

そこで、どんなに小さくてもPを見つけ、それを継続して、Pの認識に基づいた未来が想像できるようにしていきましょう。

さて、Nの自分による未来の行動と、Pの自分による未来の行動はどう違うでしょうか。Pの自分だったらどう行動するか、次はそれを試してみることが必要になります。

今日もお読みいただきありがとうございました。

心理カウンセリングオフィス 広島心理教育研究所