こんにちは。広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette
代表・臨床心理士の小村緩岳です。
「取り上げる(take)より差し上げる(give)」
人と接するとき、そして人を手助けするときの基本と心得ています。
「何をして差し上げられるか」
そこを追求しなければ、うまくいかないと考えています。
さらに申せば、「誰に」「何をして差し上げられるか」ですね。
手助けはあくまで「人のため」ですが、実は「自分のため」になっていることがあります。
カウンセリングにしても、心理療法・認知行動療法にしても、そのほか何らかの対人援助活動が、「自分育て」になっているのです。
その場合は、お互いが成長しあえる、「人にも自分にも」役に立つ支援といえるでしょう。
心理カウンセリングは、相互のやりとりの上に成り立つので、カウンセラーの専門知識やスキルだけでは成功しません。
カウンセリングの成功において大切なのは、カウンセラーがクライエントと一緒に、成長しようとしているかどうかです。
カウンセリングを受ける際には、カウンセラーにどしどし質問をして、不満や疑問をぶつけましょう。
それは、カウンセラーからすると、クライエントさんからの「贈りもの」です。
それはカウンセラーの学びにもなり、あなたもカウンセラーの知識や技術を余すことなく得ることが出来るでしょう。
カウンセラーも、何も反応がないより、質問される方がうれしいものなのです。
成長を望むカウンセラーは、嫌がらず、きっと真摯に応えてくれるはずです。
そして、カウンセラーのすべてを自分のものにして、よくなりましょう。
今日もお読みいただきありがとうございました。
「自分も人も大切に」