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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

うつや不安への対処~目標到達思考

うつや不安に苛まれていると、そのうつや不安が有意義な行動を抑制し、「喜び」や「充実感」「達成感」といった前向きの感情からますます遠のいてしまいます。

そこから脱出するために様々な対処を試みるわけですが、その対処が大体の場合、「うまくいかない対処」となっているのに、何度も繰り返し行ってしまうためにますますうまくいかなくなる、という悪循環が生じます。

うつや不安が続いてします背景には、こうした「悪循環」の存在が有り、その悪循環を断ち切ることが治療につながります。

悪循環にはまっているときは「本当の自分」ではなく、問題となる何かに囚われ、思考の幅がとても狭くなり、偏った考え方で物事を判断してしまいがちです。考え方優位の状態すなわち、思考>現実 という状態です。

思い込みが強くなると、現実のできごとよりも、頭の中の想像の世界が優先されるようになってしまいます。したがって、治療としては、思考と現実のバランスを整える、ということが主な目標となります。

具体的な方法は、うつか不安のどちらを主に扱うのかによって異なりますが、なにか目標を設定し、現実にその目標に近づくにはどうしたらよいのか、地に足がついた行動を具体的に考えていきます。

ただ、うつや不安を減らしたりなくしたりする、という方向性よりも、結局のところは、どれを選択しても「悩み」は避けられないものとして扱い、むしろ悩みと「一緒」に希望のある未来へ進んでいくために、身近な「喜び」や「充実感」「達成感」を得ていくプロセスを重視して、耐え甲斐のある悩みにアプローチしていきます。

そのようにして「悩み方を変える」ことが解決につながる道と考えています。

<本日の格言1>

神様、私に、変えることができないものを受け入れる平穏を、変えることができるものを変える勇気を、そしてその違いを知るための英知を与えてください。

~ラインホルド・ニーバー~

<本日の格言2>

ストレスは人生のスパイスである。

~ハンス・セリエ~