メンタルヘルスも基礎が大事

こんにちは。臨床心理士・公認心理師の小村です。

私の仕事の一つに,企業等でのメンタルヘルス研修があります。ご依頼のニーズに応じてアレンジしてテーマを決めますが,現在,某企業から,継続的な社員研修の一環として,30分の研修時間でメンタルヘルスの基礎を講義してほしいという依頼を受け,取り組んでいます。

社員をグループ単位で区切り,週ごとに入れ替わりで全社員が受講し終えるまで続きます。したがって,毎週毎週,同じ講義を30分繰り返しています。

過去にも同じ形式での研修を実施したことがありましたが,その時は,1日に同じ研修を複数回繰り返していました。同じ研修を1日に何度も行うのは私的には結構しんどく,かなりのストレスだったことを覚えています。

今回の場合は1日に行う研修は1回なので,さほどしんどくもないのですが,さすがにそれを1年近く繰り返すと,いろいろと思うところが生じてきました。

一つは,「この内容,これでいいのだろうか?」という疑念です。

研修そのものは非常にオーソドックスなものです。特別な訓練を要しない,日常の中で試みられるストレス・ケアについての基本的な知識をお伝えするだけですので,なにか劇的な変化をもたらしたり,特別な効果効能をうたうものではありません。

むしろ求められているのはそこなので,問題はないと思うのですが。

受ける側は初めてなので,「また同じ話か」とか思っていないとはわかっているのですが ,何度も何度も繰り返すことで,次第に「これでいいのかな~?」と何か「物足りなさ」を感じています。

自己分析するに,私もメンタルヘルス関連の研修は20年近くやってきています。もちろん,初めは基礎的な内容から実践し,次第に応用的で新しい内容のものを行いつつ,独自の方法論を模索してきたこともあるため,オーソドックスな内容の繰り返しにはいささか「飽き」が来ているということなのでしょうね。

ただ,やはり,個人個人の段階があるため,高度な内容を行うことにはそれなりのリスクもあり,まずは基礎的な段階を経てそれを定着させていくことがとても重要なことであると再認識しているところです。

今回もお読みいただきありがとうございました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする