臨床心理士の小村緩岳です。
人間関係の得手不得手はある意味、「性格」的なもので、けっこう、遺伝的な要素も強いことが知られています。
特に、人と接する時の不安にかかわる、人が自分をどう思っているか、という「思い込み」だったり、人の感情を察知する感受性だったり、そんなところも生まれつき、ある程度決まっている、という可能性もあります。
性格は遺伝と学習の割合がほぼ半々くらいといわれています。
遺伝に関わるところは変えようがない所ではありますが、「学習」によって、そこをカバーしていくこともまた可能です。
それは、「性格を変える」ということではなく、
- 「性格をマネジメントする」
ということです。
マネジメントがうまくできれば、性格が変わらなくても、人から見た自分や、アウトプットが必然的に変化しやがて自己認識の変化にもつながります。
その変化は緩やかですので、すぐに認識できるものではないですが、1%の変化を複利で積み重ねることで、やがて大きいリターンとなります。
例えば、あなたは新しい服を買った時、その服をすぐ着ますか?
それとも、「もったいない」からしまっておきますか?
もし後者なら、前者になるよう、考え方と行動をマネジメントすることです。
私は、買ったばかりの新しい服を直ちに着るに値する人間なのだ。
そういう認識が、行動を変え、そして、セルフ・イメージを変えていきます。
そして結果として、性格が変わった、という状態が訪れるかもしれません。
「人も自分も大切に」。