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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

人嫌い・人が苦手を克服するポイント

人が苦手、人と接することが苦手、という場合、人そのものよりも、自分のふるまいが人を不快にさせるのでは…という不安感が強く出ます。

 

不快にさせると、自分のことを嫌うのでは、という、考え方になります。

 

実際のところ、自分で思っているほど、人は自分のことを気にかけてはいないものなのですが、「人はこう思っているのでは」という「想像の産物」によって、自分を人嫌いにしてしまっているのですね。

 

つまり、大部分が「自分の思い」であって、本当の「人の思い」ではないということです。

 

人の思い、他人がどう思うか、はなかなか変えられないものですが、自分の思いは変えることができます。

 

ここが、人嫌いを克服するポイントです。

 

想像の産物としての思考には、大抵、「認知の歪み」と呼ばれる「思い込み」が含まれています。

 

その思い込みから抜け出すだけで、人との関係もずいぶん楽になります。

 

認知行動療法(認知療法)では、それを「認知再構成法」という方法で行いますが、例えば、自分の考えていることの「根拠」(そう考えるだけの事実)と「反証」(根拠を否定する事実)を探し、両者をつなげて、より現実的な考えをつくる方法が一般的です。

 

ほかにも、「シナリオ分析」といって、「最良のシナリオ」「最悪のシナリオ」を考え、その間を取った「現実的なシナリオ」を考える方法、その考えそのものの「メリットとデメリット」を考える方法、人の視点から自分のことを考えてみる方法など、いろいろあります。

共通するのは、そうして、偏りを修正して、「現実的」な視点で考えてみることです。

 

重要なのは「ポジティブ」になることではなく、「現実的」であることです。

 

例えば、あなたが人のことを考えるときに、どう考えるでしょうか。

 

人のことをことさら「悪く」思うでしょうか。

聖人君子はいませんから、思うこともあるかもしれませんが、「まあそんなもの」「しかたないよね」みたいに納得することが多いのではないでしょうか。

 

人は許せるのに、自分は許せない。

 

これを二重の基準(ダブルスタンダード)といいます。

 

 

人は必ずしも、自分を嫌ったり、不快に思ったりするのではなくて、あなたと同じように寛容なものだ、と考えることは、人に対する「リスペクト」です。

 

 

自分が赦せないので人がリスペクト出来ない。

 

これが人嫌いの本質といえるでしょうね。

 

まずは、自分を許しましょう。

今日もお読みいただきありがとうございました。

あなたのお宝が見つかりますように。

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette