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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

子どもの5月病

まずは私の体験から…。

我が子が小学校に入学して一月ほど経過したところで,登校渋りが出てきてしまいました。

朝、登校時に強く咳き込んで、近所の人や通学途中の上級生が連れて帰ってきてくれる、というパターンがつづきました。

いずれも、私が学校の近くまで送り届け、欠席や遅刻にはなりませんでしたが、何と言いますか、「予想通り」でもあります。

我が子は保育園の時にも、この季節はやはり登園を渋り、ずいぶん苦労したものです。年中の時はそれが結構長い期間続き、年長になってからも、1~2度あったと記憶しています。

子どももストレスを抱えます

小学校は保育園とは環境的にも職員のかかわり方も全く異なるので、なかなか適応するには時間がかかるかな…と思っていましたが、入学当初は元気に通っており、心配していた一人での登校もできていたので、安堵していたのですが、この時期に出始めたのはある意味お約束でしょうか。

まぁ、簡単に言えば、「疲れ」ですね。

環境も生活習慣もすべてが変わり、しかも、学校までは少し遠いので、重たいランドセルを背負って、毎日通う・・・。しかも、週2回の公文教室もあり・・・。

疲れて当然です。

ただ、子どもも一生懸命頑張っていた様子で、その疲れをなかなか外に出せなかったのでしょうね。それが、「咳き込む」という症状として現れていると思います。

全く問題なく通うお子さんが多い中、我が子は少し適応力が弱いのは分かっていましたので、いつかは出るかな…とある程度予想はしていたわけです。

私もスクールカウンセラーとしての経験が長いだけに、こうした時の対応は心得ているつもりなのですが、実際、親としての対応は初めてなので、正直なところ不安もあります。

以下、自戒も込めて対応について書いてみますね。

子どもの「疲れ」に向き合うには

こんな時に大切なのは、あまり「深刻に考えない」のが一番です。

早まって、「どうして行けないの?!」などと責めてしまうこともよくないですし、「明日は頑張ろうね!!」などど励ましすぎてもよくないです。

なぜなら、「行けない理由」を子どもは分からないから、です。

そして、「すでに目いっぱいがんばっているから」です。

親としては不安や心配のあまり、つい、感情的になりがちですが、こんな時こそ、一歩ひいて、寄り添ってあげることが必要です。

怠けていたり、甘えているように「見え」ますが、他に訴える方法がないのです。

仕事がしんどい時や環境が変わると、大人にも、身体に不調が起こることはよくあります。

それは子どもにも同じように起こることなのです。

今は「不登校」の子どもが大勢いることが親の共通認識でもありますから、子どもが少し登校を渋ると言い知れぬ恐怖を感じる親も多いと思います。

少しだけ「寛容」に

初期の段階で訴えに耳を傾けて、行けない状態を受容・共感して、少しだけ後押しをしてあげれば、再び動き出すことができる可能性が高まります。

もっとも,この「あと押し」の「さじ加減」が結構、重要ですが。

保育園では、先生が泣きじゃくる子供をがっちりとホールドして引き受けてくださいましたが、小学校ではそうはいきません。

親が外へと「丁寧に」押し出す力が、求められます。

・・・明日は連休前最後の登校ですが、どうなるでしょうか。

そして連休後も心配ですね。

どうなっても、そんな我が子を丸ごと受け入れたいと思います。

 

今日もお読みいただきありがとうございました。

あなたのお宝が見つかりますように。

 広島心理教育研究所 メンタルヘルス相談室Cachette