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カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

意志を強くするために~やりたいことの先にあるもの

広島心理教育研究所カウンセリングルーム代表の小村です。

「意志とは何か」という記事で、意志とは「願望を達成しようという指向性」ではないかと書きました。そして、意志を強くすることとは、目標を明確化して、できるだけ小さいことから取り組んでいくことで、「意志」を使いやすい条件を整える、ということと結びました。

もう一点、反対方向から見るなら、「目標」の先にあるものを見つけることで、さらに目標達成への意志が強化されると考えられています。

目標の先にあるものとは、いうなれば、「人生の方向性」とでもいいますか、その個人が大切にしている「価値」と言っていいものです。第三世代の認知行動療法ではこれを「価値の明確化」といいますが、「価値」が明らかになると、人はその方向へ向かって進むことが苦ではなくなり、悩むことなく目標に近づいていける、としています。

今行う痛みを耐える作業が、自分の将来の何につながっているのか、そこを具体的イメージとして持てると、動機付けも強くなり、痛みを苦にすることなく、進むことができるのでしょう。

注意すべきは、ゴールが明らかになると、一足飛びにそこに行きたい、と思うわけですが、そこに至る道筋を、痛みを耐えつつ、一歩一歩、成功体験を築きながら進むという、急がば回れの精神をもち、急ぎすぎないことが大切です。

「今日の自分の姿が、明日の自分の姿を決める」です。決して揶揄するわけではないですが、「来週(来月)から本気出す。俺はまだ本気を出してないだけ!」と一発逆転を願うだけでは、決して前には進めないのです。

本気出さなくても、本気の1/10の力でできることを365日コツコツと続けること、今やっていることは「×(かける)365」と考えると、僅かなことでも大きな結果につながります。

これが「強い意志の力」ではないでしょうか。

今日もお読みいただきありがとうございました。