こんばんは。
カウンセリングは「効く」のでしょうか?
うつは治るのでしょうか?
私のような状態の人はカウンセリングでどうなりますか?
・・・というような疑問を尋ねられることも多いのですが、はっきりと「治る」と断言できる無責任さは私にはありません。
ただ、「治る」ということは、あなたの振る舞いや考え方や感情の出方などに何らかの変化が起こり、生活が楽になっていることだとしたら・・・そうなる可能性は適切な方法を学ぶことで十分起こります。
「目標の達成へ向かう道筋は、悩みを解決する道筋」です。
そしてその道筋とは、必要な知識や技術を「学習する」ことに他なりません。
治療は「してもらうもの」かもしれませんが、学習は「自らするもの」です。
つまり、自助努力が多かれ少なかれ必要です。
その代わり、自分が努力して学んだこと(学習)は、嘘をつきません。
すぐには結果は出なくても、いつか必ず成果として現れます。
たとえ、カウンセリングの場で学んだということは忘れていても、その知識や技術自体は記憶に残っていて、いつしか自分の新しい考えや習慣になっている、ということはよくあります。
そう考えますと、学習の原理である認知行動療法は、問題解決において必ず成果を出せる方法といえます。
実際、当所で認知行動療法を学び、賢明にも続けてくださることで、長期にわたる効果を報告してくださるクライエントさんのお話を聞くと心底うれしいです。
学んだことをきちんと実践してくだされば、結果は必ずついてくるのですが、それまでの「時間差」が、くせ者です。
「続ける力」の重要性はここにあります。
そのためには、自分に厳しくする自己管理と、できたことを素直に認め評価する、自己肯定的思考習慣が大切です。
目標をはっきりさせて、「続けること」は、自分を成長させるための「学習」なので、バランスよく物事を考えて、何らかの成果は必ず訪れると信じましょう。
「思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。
言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。
行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。
習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。
性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。」
(マザー・テレサ)
まさに、認知行動療法の本質をついた言葉だと思います。
あなたの「学び」をカウンセリングで応援します。
今日もお読みいただきありがとうございました。
あなたのお宝が見つかりますように。