カウンセリングをご希望なら公式サイトで最新情報をチェック!

カウンセリングオフィス広島心理教育研究所

伝えること、受け取ること

些細な言葉の行き違いから険悪な雰囲気になり、仲違いをしてしまったということ、ありませんか?同じ言葉でも、言った方と聞いた方では、それぞれ違った意味で使っているため、会話がかみ合わないってこと、ありますよね?

例えば、

  • 「このまえのあれ、どうなった?」といったときに、「あれ」とは何指すのでしょうか?
  • ものを借りたときに「すぐ返すから」という「すぐ」とはいつのことなのでしょうか?

「言葉を濁す」とか、「玉虫色の回答」という言葉がありますが、どちらも言葉のあいまいさを表現しています。こちらの受け取り方次第でどうにでも解釈できる言葉ということですよね。

こうした言葉を使う背景には、自分の責任を回避しようとか、自分の意思決定、意思表明がはっきり出来ないとか、判断を相手にゆだねて時の経過を待つとかいった、消極的な考え方があるかもしれません。

そういったことが必要な場面もあるかと思いますが、考慮しておかなければならないのは、相手がいつも自分にとって都合の良いように解釈してくれるとは限らないということです。自分は、「・・・のつもり」でいった言葉を、相手は全く別の解釈をするかもしれません。

人それぞれ考える枠組みが違う訳なので、致し方ないのかもしれませんが、そうした些細な行き違いが積もり積もると人間関係にひびが・・・ということにもなりかねません。

伝える方は、なるべく具体的に、相手に自分のいいたいことが伝わるように伝えるということ、聞く方は、思いこみで解釈しないよう、あいまいなことについては確認すること、といったちょっとした工夫で、コミュニケーションがスムーズになるかもしれません。

コミュニケーションがうまくいっていない人間関係があれば、まずその辺りを工夫してみると良いかもしれませんね。普段の何げない会話の中に潜む、言葉の行き違い、解消してみませんか?